【クラーベの秘密② ルンバクラーベ編】
今回はルンバクラーベのリズムを読み解いて行きましょう。
ルンバクラーベとは 音符の形ではソンクラーベの3,2の3つ目の音が16分音符一つ後ろにずれた形と言われています。
しかし、それはあくまでも音符状の話なので本質的な所ではありません。
ルンバクラーベの3,2のパターンです。 ❶②③❹ ①②③❹ / ①②❸④ ❶②③④
これが2,3のパターンになると ①②❸④ ❶②③④ /❶②③❹ ①②③❹ となります。
ソンクラーベは
3,2のパターンです。
❶②③❹ ①②❸④ / ①②❸④ ❶②③④
これが2,3のパターンになると
①②❸④ ❶②③④ /❶②③❹ ①②❸④
です。
ただ、以前から疑問に思っていたのですが、
教則本で習うルンバクラーベと
キューバで
聞いたルンバクラーバや
出来ているのプレイヤーが
出しているルンバクラーベと
随分ニュアンスが違うのです。
では何が違うのでしょう?
それは6/8拍子がバックグラウンドに流れている!
この一点につきます。
その結果何が起こるかと言いますと、
まず全体的に音符が引っ張られて、
均一な5つ割に近いニュアンスに近づきます。
音符一つ一つが 強いシンコペーション感(テヌート感) が出てきます。
また、その結果ソンクラーベより強い粘り感が出てきます。
その前提がわからないまま音符の位置を 16分音符一個ずらせばいいと単純に考えると 音符の形があっていても 「ニュアンス」が合ってこなくなります。
もちろん、最後の所は出来ているプレイヤーと
一緒に演奏して
ニュアンスを感じ取っていく
作業が必要なのですが、
まずは理屈でも分かっていると上達が圧倒的に早いです。
==========