【クラーベを制する者はラテンのリズムを制する ソン クラーベ編】


【クラーベを制する者はラテンのリズムを制する ソン クラーベ編】


こんにちは!
地球バイブレーション パーカッショニストの
セコ・ サンチェスです。

今回クラーベのリズムを
読み解いて行きましょう。
  


皆様はクラーベというものはご存知ですか?

クラベスという拍子木で出される
ラテン音楽のリズムなのですが

クラーベが演奏される音楽は
全ての楽器が
クラーベに
そって演奏されるというルールがあります。
  
 

クラーベはソンクラーベと
ルンバクラーベの二種類があって、

さらに2,3と3,2の二種類、
6/8拍子パターンがありますが
本質的な所では一種類です。
  

 まずはソンクラーベの
3,2のパターンから見ていきましょう。
 


 
※数字一つが16分音符です。

黒文字が打つ所です。
  
 

 
3,2のパターンです。
❶②③❹ ①②❸④ / ①②❸④ ❶②③④
  

これが2,3のパターンになると
①②❸④ ❶②③④ /❶②③❹ ①②❸④ 
こうなります。
 

 

 つまり最初に音符が何個くるかで
3,2なのか2,3なのか変わってくるのですね。


では違いは何でしょうか?
  
  


答えは3,2方が安定感があり、
2,3の方がスピード感があります。

これは音符の位置に注目してください。
  
 


ターンターンタン/ツツタンタンツツ
言葉にするとこんな感じですが

最初にシンコペーションがおき、
そのあと8分音符上表に音符がきますので安定感があります。


逆に2,3の場合は
ツツタンタンツツ/ターンターンタン
となり
安定した感じから
シンコペーションがおき、

次の小節へまたがるように
つながりますのでスピード感を感じやすいのです。


このトリックを利用して曲の雰囲気を変えるのです。
  
  


ただし、絶対的なルールがあり
クラーベのパターンは絶対に変えないので
3,2でスタートしたら3,2のまま進行し続けます。

では逆さまにしたい時はどうすれば良いか?


その時は2/4 拍子のキメを
入れることによって裏返すのです。

クラーベはラテン音楽に限らず
近年ではポップスにも多様されたり、
原型がアフリカの音楽に入っていたりと
非常によくできたリズム体系です。


ますはクラーベをちゃんと
四分音符を感じながら打てるように
トレーニングすることが

ラテンのリズム感向上の入り口です。

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パーカッションの鼓動で地球を揺らせ!!
『地球バイブレーション』パーカッショニスト
ザ セコ・サンチェス

ABOUTこの記事をかいた人

あらゆる打楽器を叩く打楽器奏者。 パーカッションの鼓動で人々の未来をクリエイトする人材育成塾『地球バイブレーションプログラム 』を主催。 Seco,Sunchezは『乾いた太陽』という意味です。